あなたの家の冷蔵庫、上にトースターや電子レンジ、ストック品などを置いていませんか?
実はその“ちょっとした収納”が、年間の電気代を大きくムダにしているかもしれないんです。
冷蔵庫は24時間365日働き続ける家電。
その分、ちょっとした工夫で節電効果が大きい家電でもあります。
この記事では、
- なぜ冷蔵庫の上に物を置くと電気代が高くなるのか
- 節電のためにやってはいけない冷蔵庫の使い方
- 今すぐできる冷蔵庫まわりの見直しポイント
を、主婦目線でわかりやすく解説していきます。
冷蔵庫の「上」に物を置くと、電気代が高くなるワケ
● 放熱できないと、冷却効率が悪くなる
冷蔵庫は、内部の熱を逃がして庫内を冷やす構造になっています。
その「熱を逃がす」ための場所のひとつが、冷蔵庫の上部です。
上に物を置くと、その放熱が妨げられてしまい、
本来の冷却性能が下がってしまいます。
すると冷蔵庫は「もっと冷やさなきゃ!」とフル稼働。
結果として、余分な電力を消費する=電気代が上がるというわけです。
● 放熱できないと、冷蔵庫が早く傷むことも
放熱がうまくいかないと、冷却コンプレッサーなどに負担がかかり、
冷蔵庫の寿命そのものが縮まるリスクも。
特に10年以上前の冷蔵庫や、小型の単身用タイプでは、
「天面が熱を逃がす構造になっている」モデルも多く、要注意です。
よくあるNGパターン
あなたの家で、こんな使い方していませんか?
● トースターや電子レンジを乗せている
→ 熱を発する家電を冷蔵庫の上に置くのは絶対NG!
冷蔵庫がさらに熱くなり、余計なエネルギーを使ってしまいます。
● 米びつ・ペットボトル・調味料などのストックを置いている
→ 重さが冷蔵庫本体に負担をかけるほか、放熱も妨げてしまいます。
● 上に布やカバーをかけている
→ 見た目はスッキリしても、放熱効率はガクンと落ちます。
電気代はどれくらい変わるの?
実際に、冷蔵庫上の放熱が妨げられると…
- 放熱効率が10〜20%ダウン
- 年間電気代にして1,000〜2,000円程度の損失
- さらに冷蔵庫の寿命が短くなると、買い替えコストが数万円!
「ちょっと物を置くだけ」で、意外と大きな出費につながってしまうのです。
【今すぐできる】冷蔵庫まわりの見直しポイント5つ
① 冷蔵庫の上は完全に空ける
一番シンプルで効果的な対策です。
モノを一切置かずに、空間を空けることで放熱効率が保たれます。
どうしても上に収納したい場合は、「脚付きのラック」などで冷蔵庫の天面に直接触れない形にすると良いでしょう。
② 壁から10cm以上離す
冷蔵庫の背面や側面にも、放熱パネルがある場合が多いため、
壁にベタ付けしないことが重要です。
10cm程度の隙間を空けるだけで、放熱効率が大きく改善します。
③ 冷蔵庫の中身を詰め込みすぎない
庫内の空気がうまく循環しないと、冷却効率が落ちて電気代が増加。
特に冷気の吹き出し口をふさぐと逆効果なので注意しましょう。
目安は、7割収納。
④ 年に1回は「フィルターの掃除」を!
冷蔵庫の背面や下部には、ほこりを吸い込む「吸気口」や「フィルター」があります。
ここがほこりで詰まると、排熱効率がガタ落ちに。
- 掃除機で吸う
- 雑巾で拭く
だけでもOK。年末の掃除とセットで習慣化しましょう。
⑤ 温度設定は季節ごとに見直す
冷蔵庫には「強・中・弱」の温度調節がありますよね。
夏は「中〜強」、冬は「弱」でもOK。
季節に合わせて設定を変えるだけで、年間数百円〜1,000円の節電になります。
まとめ|冷蔵庫の上は「空けておく」が正解!
つい便利だからと、冷蔵庫の上に物を置いてしまいがちですが、
それが節電・安全・家電寿命の面でマイナスになることが多いのです。
冷蔵庫を上手に使うポイントは:
- 上部・背面・側面に「放熱スペース」を確保
- 物を置かない or 接触しないラックを使う
- 庫内も詰め込みすぎない
- 季節ごとに温度設定を見直す
このようなちょっとした見直しが、年間で数千円の節電+冷蔵庫の長持ちにつながります。
冷蔵庫は毎日使うものだからこそ、
「使い方の見直し」が家計にも地球にもやさしい選択になりますよ。
コメント